壁石は、いわばプチテクのカテゴリー。これも、そんなプチテク関連の話。
跳びメンツはゲーム中には、いくらでも出てくる。そこで慣れたプレーヤーは自然に対応している。しかし初心のうちは ややもすると、見落としによる手作りロスを起こすこともある。
メンツ整理の段階で、下記のような形があったとする。
(A)    
ペン は あまり嬉しくない受けであるが、 がドラだったりすれば そうも云ってられない。とにかく早い段階で  を完成させたい。そんなところへ を引く。
は直接メンツに関係ない。そこで初心者の中には好牌先打、あるいは将来のヒッカケのタネとばかり を打ってしまうこともある。しかし じつは、この を残した形が跳びメンツ。
(A’)     
   と並べれば、たしかに は余り牌。しかし順子を  と考えれば、残り3枚は  の両嵌(リャンカン)形。すなわち があることによって の受け入れが増え、メンツ完成のチャンスが大きくなる。このように、両嵌によって完成済みの順子が  とも  とも考えられる形を両嵌の渡りと呼ぶ。
もちろん の部分がカンチャン、元々の の部分がペンチャンなので、カンペンチャンと呼べないこともない。しかしそうなると、この逆形(     )はペンカンチャンとなる(^-^;。そこで こんな両嵌の渡しによって順子と絡んだメンツを、まとめて跳びメンツと呼ぶ。
跳びメンツには両門ターツと絡んだ形もある。
(B)    
 がメンツ完成牌。そこへ を引いたとき、“オマエじゃない”とツモ切りせずに大事に残す。そうすれば 両嵌の渡しによって の受け入れが増える。
(B’)      
(B’)はカンチャンとリャンメンの複合型。そこでどっかの雑誌にカンリャンメン、そして この逆形をリャンメンカンと書いてあった。もちろん どう呼んでも構わない。しかし同類項の形を
そのたびに区別して呼称するのも、なんか面倒なような(-_-;
最後に 次のような未完成形。
(C)     
 というリャンメンと、  のリャンカンの複合形。しかしここでカン を引こうとカン を引こうと、 というリャンメンに変化が生じるわけではない。つまり  というリャンカンが渡り効果を発揮しているわけではないので、跳びメンツではない。これは     というようなリャンメンとサンカンの複合形でも同じことである。
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